気まぐれ日記

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大阪,堺,起立性調節障害

学校が好きなのに不登校が有り得る現実

京都の悩み相談-人生相談室です。

若くなればなるほど微増ではありますが多くなってきていると言われている状態があります。

大阪府は堺市から来てくれている堺さん(仮)の話が、最初は不思議でした。

初回の最初から

「ウチの娘なんですけどね、学校が好きなんです」

はい

「友達もおって、遊ぶのも楽しいって」

はい・・・

「勉強も運動も、別に嫌いじゃないし苦手じゃないんですよ」

はい・・・?

「順調に高校にも上がって、新しい友達もできだしてね、コロナの心配もありますけど経験のためにアルバイトに行きたいって言うてたり」

はい。えーっと、何が問題?

「ここからなんです。あのね、そういう元気で明るいタイプの子やのに、半年ぐらい前からかな?『学校に行かれへん。ムリやわ』って言うようになって」

ふむ

「ほんで実際に休むようになったんです」

ふむふむ

「まぁたしかに顔色も悪いように見えるような気もするし、微熱がある日もあるし、ほっといても自分から遊びに出掛けていくような子が『動かれへん』って言うんやから仕方ないと思って休ませてたんです」

はい

「けど、あんまりにも休むことが増えてきて、週の半分とか、多い時は1週間ずっと休みっぱなしとか」

それは多いですね

「それで、悪い癖がついてもアカンしと思って私も主人も学校に行かすように強く言うようになったんです」

はい

「そしたら、まぁ行くんですけど、しんどいしんどい言うのが当たり前になってきて。でも夜ご飯はしっかり食べるし遊びにも行くんですよ」

ふむふむ。朝に学校だけ行くのがしんどいって言う感じですか?

「そうなんです。なんでか学校だけ嫌がるようになって。でも塾は行くから勉強で遅れるのは嫌みたいなんですよね」

ふむ

「イジメられてるんかなぁと思って聞いても『そんなんない』って言うし」

学校の担任の先生は何か言うてます?どう見えるとか

「それが、全然なにも問題ないように見えるって言うんですよね」

そうですか、ふむふむ

「変なサボり癖がついても困るし、でも何を考えてるかわからないんですよね」

というような話で初回は終わって、2回目は娘さんも一緒に来てもらいました。

そして話を聞いていくと、まぁまぁお母さんの説明通り。

本人としては『普通に学校に行きたい。勉強に遅れたくない。友達と遊びたい。塾もちゃんと行きたい。バイトもしたい。でもどうしてもしんどい時がある』

そういう状態が長く続いているようでした。

病院には行きましたか?と聞くと

「行きました。でも風邪かなぁとか、ちゃんと寝てちゃんと食べなさいとか、原因不明で思春期かなとか、そんなんでした」

ふむふむ。

初回のお母さんの話の時から引っ掛かってたのが、朝が特にしんどいという点でした。

午後というか夕方からは活発になって、夜には普通に問題ない状態になるそうです。

そして学校も友達も嫌じゃない。行けるなら行きたいという気持ち。

じゃあそれは、サボりやメンタルじゃなく体調では?と思いました。

けれど自覚症状も内科の診断も特筆するものはない。

原因不明に変に朝だけテンションが低い。

それは・・・起立性調節障害では?と考えチェックテストをしてもらいました。

すると、該当していました。

起立性調節障害というのは、立っていたり座っていたりの姿勢でいると血液と酸素が上半身に上がらず頭がボーっとしたり、指先が痺れるような感覚があったり、倦怠感と無気力感でテンションが下がるということがあります。

そして、寝起きが特に症状が重く出るということが多いんです。つまり、極端に言えば起立性調節障害の女性が生理中というようなタイミングになると極端に疲労感が強すぎて動けない。動いてなくてもしんどい。まったく何もできない、考えられないというようなヒドい状態になることもあります。

これが当てはまるとすれば、学校に行きたいのに行けない。ちゃんと勉強したいのに集中力が続かない。夕方の塾になら行ける時が多い。それが全部、辻褄が合います。

堺さん母娘は「なるほど!言われてみれば!ようわからんけど!」ということで、とりあえず神経内科に行くことを勧めました。

そして、ウチに来た翌日に神経内科に行って漢方薬をもらってきて飲むようになりました。

特効薬と言えるお薬はないんですが、漢方薬のおかげで少々は症状がマシになることと、なにより「そういうことなんやね!わかってよかった!」ということで安心できたのが良かったということでした。

堺さんは月に1度か2度ほどウチに来てくれて、どう過ごしていったらいいか、どう考えていったらいいかというようなことでお話を続けています。

京都の悩み相談-人生相談室でした。

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