気まぐれ日記

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人付き合いがなぜかうまくいかないという宇治さん

京都の悩み相談-人生相談室です。

京都府は宇治市の宇治さん(仮)女性51歳ですが、

一昨日、約3年半ぶりに思い出したように来てくれました。

印象的だった初回をよく覚えています。

電話で予約をいただいた時に違和感を感じたんです。

話してる言葉遣いは丁寧な敬語というか、余所行きの話し方なので例えば文字に起こしたら何の問題もない感じだと思いますが

声を聞くとすごく違和感。

なんか無愛想というか、不機嫌というか、はじめましてなのに「なに怒ってんの?」と言ってしまいそうな話し方。

その宇治さんが、初めて電話をくれて面談の予約になり、タイミングよく2日後に空きがあったので「いかがですか?」と勧めたら是非そこでということになり。

そして面談初回の朝、電話があり「すみません。ちょっと体調不良で、日を変えてもらうことは可能ですか?」と。

え、大丈夫ですか?と。話してる感じではしんどそうとかはわからず、相変わらず高飛車な話し方だなぁと感じたぐらいでした。

1週間以内なら日時の変更として対応しますので、ゆっくりしてくださいね。と言うと

「一応、病院には行こうと思ってるんですけど、1週間を過ぎるとどうなりますか?」

HPの通りですけど、ひとまず当日のキャンセルということでキャンセル料をいただくようになります。

「あ、そうですか。でしたら、行きます」

え、あ、はい。(???)

翌日「どうにか空き時間を教えてほしい」ということで、来てくれました。

体調は大丈夫ですか?

「えぇ、まぁ。意地でも来ようと思ったんで、まぁなんとか」

(???)いや、体調優先で大丈夫ですよ。病院どうでした?

「それが、特に何もないから気疲れじゃないかって言われました」

あ、熱とか風邪っぽいじゃなくて?そしたら良かったですね。

「はい。それでまぁ、そういうことなら予約したし、来ないとダメかなと思いまして」

(???)どういう意味、かな?

「あ、いえ、意味はないんですよ?」

(???)

文字にすると伝わりにくいかもしれませんが、

最初から話し方が変に無愛想に聞こえる上に、言葉そのものまで平気で失礼なことをガンガン言われてる感じになってました。

けれど、それぐらいで怒ってるとしんどいので気にしません。

「あの、それで私の悩みなんですけどね・・・」

はい。

「コミュニケーションが苦手というか、すぐに敵を作ってしまうというか・・・」

あー、はい。わかります。

自覚ナシなんですね。

無愛想な感じも、言ってる言葉も。悪気がない。

もちろんケンカを売ってるつもりもない。

だから、宇治さんとしては「私は普通に話してるのに、相手が感じ悪くなっていって会話が続かない」と若い頃から思ってきたそうです。

そして、「あまりにもそれが続くから、いつからか、もしかして悪いのは私?」と思うようになってきて、ある時ついに

「アンタなんなん?その言い方?」と同世代の職場の同僚にズバッと大勢の前で言われてしまったそうで、その時に味方してくれたりかばってくれた人はゼロだったそうで、

それから人が怖くなって、心療内科に通っているということでした。

けれど心療内科ではお薬を処方してもらうだけでアドバイスや会話はしてくれなかったらしく、それで知人の紹介でウチに来たそうです。

「それで、私は何かの病気なんでしょうか?」

心療内科ではどんなふうに言われてますか?

「初めは抑うつかなぁって。でも、私が具体的に教えてほしいってしつこく聞いたからか、もう次からヨソに行ってって言われてしまって」

え、初回で?

「いえ、4回目ぐらいでしたけど」

あ、そうなんですか。

「心療内科にヨソに行けって言われるって、私が何かの病気だとしてそれって職務怠慢ですよね?何も迷惑かけてないのに」

ふむぅ。

「何かの病気でしょう?何なんですか?」

えーっと、あのね。今って不機嫌ですか?

「えっ!いえ、普通です」

普通ですか。

「それよく言われます。怒ってるんかって」

子供の頃からですか?

「いえ、高校ぐらいから友達付き合いがおかしくなっていったというか、中学までは私としては普通と思うんですけど、高校ぐらいから友達ができなくて一人になるようになりました」

そうですか。

「私がなにか悪いことしてますか?おかしいですか?おかしいのは相手ですよね?」

え?相手が何か悪いことしたんですか?というか相手って誰?

なんか話が嚙み合わないというか、そもそも何を喋ってもすごく偉そうになってるというか、そう聞こえてしまう人で、さらにそれはエスカレートして、

時間が来て、その日はひとまず終わりました。

そして2回目の予約日になり、また電話で「すみません体調不良で。また延期してもらっていいですか?」

あー、はい。もし1週間以内の調整が難しかったらいったんキャンセルという形でもいいですよ。

「じゃあキャンセルで!」

えっ?何を怒ってんの?たしかに私も(またか)と思い全力の優しい対応じゃなかったかもしれないけれど。

でも当日ドタキャンとか日時変更をそんなに簡単にされては予定が予定じゃなくなるから他の人たちのためにも良くないんですよ、と思ってしまったりもして。

でもそれを説明するとすごく怒りだしてしまって、しまいには「怒ってないですよ!」と怒ってて。

ちょっと、よくわからないなぁと思いながら

結果、1回来ただけで2回目はキャンセル料金をいただいて次回の予約はなしになりました。

それから約3年半。

お電話をいただいて、(ん?この話し方と名前は・・・)とピンと来て、でも避けたり嫌がったりしてる訳じゃないので予約を受けて、来てもらいました。

「ご無沙汰しております」

そうですね、3年半ほど空きましたね。その後、どうですか?

「実はあれから、話を聴いてくれるところ、相談できるところに何ヶ所か行ったんですけれども、どこも長くは続かなくて・・・」

長く続かない?

「はい。なんか、話せば話すほど悲しくなってしまって・・・」

悲しくなるんですか?

「やっぱり私の言葉?態度?が悪いのか、どんどん距離が広がってしまうのを感じてしまうんです・・・」

距離が広がる?

「簡単に言うと、相手が冷たくなっていくというか、避けられるというか、予約が取れなくなっていったり、断られるようになったり・・・」

あぁ、なるほど。前とあんまり変わってない感じですね。

「さすがにこれだけ相手にされないのが続くと、やはり自分自身に問題があるんだろうなぁと思って・・・」

ヘコんでるんですね。

「そうなんです。私、何がそんなにダメなんでしょう?」

悪気とか敵意とかはないんですもんね。攻撃してるつもりも、反発してるつもりもない。

「はい」

それは辛いですね。普通に話してるだけなんですもんね。

「自分としては普通のつもりなんです」

そうですよね。んーとね、アスペルガー症候群というのが当てはまるかなぁと感じてるんですけど、だからって相談員が嫌がることってめったにないので珍しいケースなんです。

「アスペルガー症候群・・・そうなんですか。私どこに行っても嫌がられてしまうような・・・」

はい。たぶん理由は同じなんです。それはね、医者や相談員に対してすら攻撃的な反発が強いと受け取られてしまうからですね。

「そ、そうなんですか?」

はい。医者や相談員って、『誰かとのコミュニケーションが苦手なんです』という相談を受けるのは日常なので理解や共感はできるんですけど、

「はい」

自分に対して尖った攻撃をされると『ヨソで合う人を探してくれた方がいいんじゃないかな』と、悪い意味じゃなくそういう考え方の対応をしやすいんですよ。

「それは、合わないって思われてしまうということですよね?」

はい。合わないと思ってるような態度を宇治さんが取ってると解釈されてるということです。

「あ、私が先にですか」

はい。医者や相談員が先に威嚇的や挑発的な態度で応対することは普通はないので。

「あ、私がそうさせてるんですかね?」

そうさせてるというか、威嚇的だなぁ挑発的だなぁと医者や相談員に思わせるというか。

「あ、はい」

優しく受け入れよう、まずちゃんと話を聴こうという姿勢の医者や相談員にそう思われるということは、そんなこと考えてない職場や家族など日常の人間関係だと、もっと早くに嫌がられてしまいますよね。

「それは、絶対そうですよね」

それの繰り返しになってしまってるんだと思います。

「き、嫌われたくないです(泣)直せるんなら直したいです(泣)」

というような感じで、3年半たってウチに戻ってきて、やっと初めてちゃんと話をすることができました。

いま全力でコミュニケーションについて週1ペースで改善していっています。

がんばれ宇治さん。

京都の悩み相談-人生相談室でした。

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