就活セクハラがトラウマ(PTSD)の亀岡さん(仮)
京都の悩み相談-人生相談室です。
京都府は亀岡市から通ってくれている(この半年はLINE通話)亀岡さん23歳(女性)と山科さん37歳(男性)のお話です。
もちろんどちらも仮名です。
大学を卒業して、まだ何も知らないながら、でも当時の自分なりにそれなりに納得できるところに何とか就職できた亀岡さん。
しかし。
働き出して約半年。職場での戦力的にはまだまだ研修中レベルですが疲れてしまい、休みたい辞めたいと思うようになっていた時。
民間の転職アドバイス?転職補助?口利き?している会社をネットで見つけて、お金を払って転職活動を頑張ろうとしだしたそうです。
ただ山科さんという担当者がハズレでした。
個人的に会おうとするわ、なぜか不自然な流れでも酒を飲まそうとするわ、夜中まで一緒にいようとするわ、泊まりの予定で話してくるわ、転職活動の担当者としては違和感しかないような男だったそうです。
それでも転職をしたい亀岡さんは担当者の山科さんの言うことに逆らえず、何度か個人的に会うようになっていたそうです。
飲食代は出してくれるし、一応は親身な感じがするアドバイスに終始してくれていたので最初は違和感ありつつも呼ばれたら出来るだけ行く感じだったそうです。
しかし回数を重ねるたびに、あまりにも違和感が強すぎて、友達に相談してみたら叱られたそうです。
そしてそう母親にも話してみたら叱られたそうです。
当然ですね。
でも転職のためには逆らえないとなぜか思い込んでしまっていた亀岡さん。
以前ウチに通ってくれていた友達を通して来たのが約2ヶ月前でした。
叱りました。
警戒心やモラルや常識、担当者の山科という男がいかに不自然か、出来る限りビビりなさいよと叱りました。
何かあってからでは遅いんですよ。あなたは女の子。相手は男。
23歳にもなれば、もう子供じゃない。
自分の自覚の問題という以上に、相手が男性の場合は下心に警戒する必要がある。
相手が女性の場合でも、何かの勧誘や損をさせようとしてくる可能性もある。
成人すると一人でいろんな契約ができるようになってくる。
実際、亀岡さんはダブルパンチで悩んでいました。
転職相談会社の担当者・山科さんに、不自然に食事や遊びに誘われる気がしていた上にネットワークビジネスと生命保険の勧誘を受けたそうです。
幸い、どちらも「良い話をしてくれる知り合いがおるから会ってみる?」と言われている段階でウチに来てくれたので
それはつまりこういうことですよと教えて予防できました。
もちろん本人がちゃんと理解して、本人の意思で話に乗るのなら止めません。
けれど、「まだ何も知らない子を引っ掛けてその気にさせて」としか思えないタイミングと話の持って行き方です。というかハタチを迎えると誰にでも起こりだす出来事ですが。
私の言うことだけでなくお母さんにも同じように相談してみたらいいからと付け加えて、「でも出来たら会わんとき。逃げられんようになって契約させられてからでは面倒になるよ」とアドバイスしました。
そして、さらに難は同時多発していました。
転職相談会社の担当者・山科さんが個人的に会おうとしてくる中で、ついに決定的に誘ってきたそうです。
内容は、ドライブ中に「ウチの家、近いからちょっと寄っていく?」だったそうです。
亀岡さんは(なんで?いやいや・・・)と心の中で瞬間的に反応して「いえ、結構です」とちゃんと断れたそうです。
これもこれで、もし亀岡さんが個人的に山科さんに好意や親近感を持っているのなら止めません。
けれど、やはり唐突すぎて違和感が強かったそうです。
そして、家に誘われたことをきっかけにいよいよおかしいと感じて友達に相談して、ウチに来ることになったそうです。
当然ながら、そもそも「その山科さんを相手にするのやめなさい」と話しました。
亀岡さんも「やっぱりそうですよね。おかしいとは思ってたけど、でもお世話になってるし、いいのかなって思ってしまって」という感じでしたが
「お世話になってると言っても、その転職活動のフォローしてもらうためにそもそも費用が掛かってるんよね?じゃあそれ以外は山科さんの個人的な誘いってことになるんよ」と説明して、
山科さんからこういうふうにアレコレ誘われてるということを言ってもいいし、言わなくてもいいけど、とにかく担当を変えてもらうか、そもそもその会社に相談するのやめときなさいと話しました。
常識で考えたら『担当者に個人的に誘われて迷惑してます。費用の返還または取り消しをします』と動くのが普通ですが、そこまで口を出すにも私自身の立場としてどうかと思うので、話せる範囲で話しました。
大体、ハタチを過ぎたばかりの新社会人にネットワークビジネス・生命保険・家に誘うって中々のフルコース。
どれか1つでも当たればラッキーみたいなつもりで勧誘してきてるのかもしれませんが、親身もお世話もある訳ない。
亀岡さんは違和感を持てたから良かったものの、言い方ひとつで乗せられてしまう子もいるのかもしれない。
後日、お母さんから電話でお礼の言葉をいただきました。
変な男、変な話に引っ掛からなくてよかったです。
そして。
結局は転職してなくて同じ会社で働き続けている亀岡さんのストレスや将来不安は増しただけなので、職場での人間関係においての悩み相談に乗ることが続いていますが、就職してからそろそろ1年。
転職や退職ではなく、ウチを卒業して仕事を続けていけそうという流れになってきています。
このまま応援していきます。
京都の悩み相談-人生相談室でした。